本当の豊かさとは true affluence 2005 5 15
先日、偶然、太田裕美が歌う「木綿のハンカチーフ」という歌謡曲を聴きました。
この歌は、当時、大ヒットした曲ですので、中年や壮年の方は、ご存じだと思います。
「恋人よ、僕は旅立つ」と始まる曲です。
恋人の「都会の絵の具に染まらないで帰って」という願いも、むなしく、
「恋人よ、君を忘れて、変わっていく僕を許して」という結果に終わるのです。
「毎日、愉快にすごす街角、僕は帰れない」。
恋人は、最後に、「最後のわがまま、涙ふく木綿のハンカチーフください」と歌うのです。
この当時は、都会の絵の具に染まるのは、若い男性だけでしたが、
今は、若い女性も、都会の絵の具に染まってしまいます。
この当時は、若い女性も、「本当の豊かさ」を知っていました。
今は、どうなったのでしょうか。
本来、精神性という点では、女性の方が、男性よりも、はるかに高いのです。
本当の豊かさとは true affluence 2005 3 16
豊かさには、「物質的な豊かさ」と「精神的な豊かさ」があります。
もちろん、どちらか一方を否定するものではなく、
両者とも、バランスよく存在すべきです。
しかし、現代文明は、あまりにも「物質的な豊かさ」に偏りすぎています。
特に、今の子供や若者は、豊かさには、
「物質的な豊かさ」と「精神的な豊かさ」の両面があると理解してなく、
「物質的な豊かさが、すべてだ」と思っている雰囲気すらあります。
これは、現代文明が作り出した「精神的な病」だと思います。
「物質的な豊かさ」が持つ魔力に、すっかり取り憑かれてしまっていると言えます。
共産主義体制の崩壊で、唯物主義的な考え方も崩壊したと思っていたら、
いつの間にか、こうした唯物主義的な考え方が、再び甦り、
今の日本に広がっているのです。
つまり、「物質的な豊かさが、すべてだ」という唯物主義的な考え方が、
大きくなりつつあるのです。
しかも、問題なのは、生まれてくる子供が、次から次へと、
こうした「精神的な病」に染まってしまうということです。
この悪循環は、どこかで、何とか断ち切らないと、大変なことになってしまいます。
かつて、日本は、そして日本人は、
極めて精神性の高い国、あるいは極めて精神性の高い民族として、
諸外国に紹介されていた時もあるのです。
(唯物)
ただ物質のみが、真の存在であるとして、これを重視すること(広辞苑)。